橋下徹大阪市長は、ツイッターで毎日新聞のコラム記事に対し反論し、「そんだけ偉そうに言うなら、ちょっとでもやってみますか?」と記者を挑発した。
市職員組合の「不適切行為」などを「暴いて是正」するため、大阪市政改革に携わる仕事を「ちょっとでもやってみますか?」という趣旨のようだ。
「国民はものを知らない!!という匂いがプンプンするぜ」
2012年3月9日の橋下市長ツイッターは、朝日新聞に載った憲法9条改憲問題に関する記事を取り上げた。
記事中の識者の見方を評価する一方、「それに引き換え」として、毎日新聞の山田孝男編集委員のコラムへの反論に転じた。
(この前に3ツイートあり)「この(編集部注:朝日記事の)両氏のご意見は単なる反対のための意見ではなく、またいわゆる自称インテリの、はーーっ???という意見でもない。それに引き換え、毎日新聞の山田孝男とか言う人は、はーーーっ???だよ。典型的な自称インテリだね。一々反論するまでもないと思ったけどこの機会に」
山田編集委員の署名コラム、3月5日付朝刊の「風知草」のことを指しているようだ。見出しは「果断さについて」。橋下市長が実施した市職員を対象とした労働組合と政治活動に関するアンケート問題などを取り上げており、全部で15段落ある。
橋下市長ツイッターは、
「何日前の記事か忘れたけど、まあこの毎日新聞の山田孝男氏は自分は偉いんだぞ!自分は何でも知っているぞ!国民はものを知らない!!という匂いがプンプンするぜ。職員調査について憲法違反だと言うことだけを批判してあとは、自称インテリお得意の感想文」
とつぶやいた。
毎日コラム「果断と無礼が結びついた橋下の特質に違和感を覚える」
毎日コラムでは、アンケート調査に対し、憲法19条(思想・良心の自由)などに違反していると、「当然、批判が噴き出した」と指摘した。そして、
「労働者は雇い主の不当な圧迫から守られて当然だ。あえて言えば、私は、果断と無礼が結びついた橋下の特質に違和感を覚える。草木もなびく各界の橋下詣でにイヤな感じをぬぐえずにいる一人である」
と「違和感」を表明した。この後、話題を国政の大臣の進退や「首相のけじめ」に広げ、最後は
「『橋下現象』は、果断さのカケラもない現在の中央政界、とりわけ民主、自民両党の停滞から生まれた皮肉だ」
と結んだ。
一方、橋下市長ツイッターの方は、
「山田孝男氏みたいな人は、まあ偉そうなことを100ほど言うが、じゃあ組合の不適切行為を一つでも暴いて是正できるかと言えば何もできない。役所に来ても、何もできない人の典型。口だけ動くが、何も実行できない人。そんだけ偉そうに言うなら、ちょっとでもやってみますか?」
と締めくくった。
毎日コラム「風知草」は、「毎週月曜日掲載」だ。次回は3月12日ということになる。