離婚裁判中の俳優の高嶋政伸さん(45)が妻のモデル美元(みをん)さん(32)と激しくケンカする様子ともみられる音声がユーチューブにアップされ、波紋が広がっている。真偽は不明だが、投稿者には一体どんな思惑があったのか。
女性セブンの2011年9月29日・10月6日合併号では、美元さん側が裁判所にドメスティック・バイオレンス(DV)の証拠として提出したという音声データの内容が紹介された。
男女とも痛いと何度も声を上げ
ユーチューブに12年3月5日、「honto1818」のハンドルネームで投稿された音声は、一部がその内容とほぼ合致するものだった。
すでに削除されてしまっているものの、もともとの音声は、「弟 ビゲン 離婚 裁判 DV 生 音声」と題し、約5分間あった。政伸さんに似た男性の声で、「バカ女が、死んじまえ、てめぇなんか」との罵声で始まる。
男性は酒に酔ってろれつが回らない様子で、お互いに言い合いをした後、男性が大声で「おい、ぶつな!」。続いて、女性が「女に手を挙げる男がいるかよ!」と絶叫する。音声では、実際に叩いたり殴ったりしたような音が聞こえ、男女とも痛いと何度も声を上げている様子が分かる壮絶なシーンになっている。
音声では、男性は、「あさって芝居やらなきゃいかねえんだよ」「俳優なんだぞ」「何百万人が見ていると思ってるんだ、この野郎、オレの番組を」と叫んでいた。また、「あーちゃん」「みーちゃん」とお互いにニックネームを呼び合っていた。
ケンカの発端は、金銭的な問題らしい。女性が、生活費を1年間はもらえず自分の貯金を使ってきたと不満を述べたのに対し、男性は、女性がお金を出さないからだと反論し、何度も言っているように結婚生活を続けたくないと訴えていた。
こうした内容は、一連の離婚報道と合致する部分も多い。
投稿音声は編集されていた?
2011年7月に離婚裁判が発覚したときは、高嶋政伸さんは、「溝の回復は不可能」とコメントし、結婚生活を続けるつもりがないことを示した。これに対し、美元さんは自らのブログで、結婚してからまだ間がないこともあり、夫婦関係を修復したい考えを明かしていた。
また、報道では、政伸さんや家族が美元さんの金銭感覚に不満を漏らしていたと伝えられている。一方、女性セブンの記事によると、美元さんは、裁判になってから、5月17日に政伸さんからDV被害に遭ったと主張した。これに対し、政伸さんは、美元さんの暴行で目をつぶされたと思い、殺されると思って腕をつかんで引っ張ったりしたと言っているという。
ただ、報道と違うところもある。女性セブンの記事では、投稿された音声部分の前で、政伸さんが「生活費月々50万円といって、本当は70万、本当は100万欲しいんだろ?」と言い、美元さんが「生活費として要求しているだけであって、お小遣いではない」と反論していた。しかし、投稿音声には、なぜかこのシーンが出てこなくなっている。
だれが何の目的で、音声をアップしたかはナゾだが、投稿者に何か思惑でもあったのだろうか。こうした行為で、2人の仕事や裁判などに支障が出ることにならないのか。
政伸さん所属事務所の東宝芸能のマネージャーは、取材に対し、「その件に関しては、弁護士にお問い合わせ下さい」と話した。そこで、弁護士に取材しようとしたが、コンタクトが取れなかった。
美元さん所属事務所のスタッフ・アップのスタッフは、投稿音声が2人のものなのかについて、「こちらでは確認していませんので、分かりません」とした。仕事などへの影響については、「特に支障は出ておらず、大丈夫です」と言う。