「離島国有化」で尖閣周辺4島含まず 「中国への配慮か」と反発も

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   日本の排他的経済水域(EEZ)の基点となる離島で、所有者のいない島のいくつかを政府が国有財産として登録した。23地区(1地区に複数の離島がある場合も)に及ぶが、沖縄県の尖閣諸島の周辺4島がある地区は含まれていなかったことが分かり、注目を集めている。

   尖閣周辺4島が含まれなかったことについて、複数のメディアが、領有権を主張する中国への配慮ではないか、とする見方を伝えた。インターネット上では、「中国への配慮」に「弱腰だ」などと反発する声が相次いでいる。中には、政府の説明に納得する意見もある。

藤村長官「尖閣周辺4島は該当しない」

尖閣諸島の周辺地図(第11管区海上保安本部サイトから)。
尖閣諸島の周辺地図(第11管区海上保安本部サイトから)。

   産経新聞は2012年3月7日付の朝刊で、「(国有財産化)尖閣除外 中国に配慮?」と報じた。

   藤村修官房長官は2012年3月7日の会見で質問を受け、2011年8月に23地区にある離島の国有財産化の手続きを終えたと明かした。

   今回、尖閣周辺4島はいずれも国有財産化されなかった。藤村長官は、「当該離島の周辺に本土や『所有者が明確な離島』がない無主の島」について国有財産化したと説明、「尖閣周辺4島は該当しない」と述べた。

   つまり、周辺4島の近くには、「所有者が明確な離島がある」というわけだ。所有者が明確な島があれば、その周辺にある島も「一体として考えられる」(内閣官房総合海洋政策本部)ため、EEZの基点確保の観点からはそれで十分だ、という理屈だ。

   尖閣諸島は一般的に「5島3岩礁からなる」と言われている。今回話題に上った4島は、「尖閣5島」のひとつである久場島の周辺3島(北東小島など)と、同じく大正島の周辺1島(北小島)だ。

   久場島は個人所有で国が借りており、大正島は元々国有財産だ。

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