福岡県が2012年3月から、同県出身の漫才コンビ、博多華丸・大吉さんが歌うPRソングを特設ウェブサイトに公開している。歌詞には辛子明太子や博多祇園山笠など福岡名物が盛り沢山。九州新幹線鹿児島ルートの全線開業1周年を直前に控え、関西圏からの観光客増加を図りたい考えだ。
11年9月にキャラバン隊に任命される
博多華丸・大吉さんは、11年9月に県のキャラバン隊「福岡県ばりよかっ隊」に任命され、架空の旅行会社「めんたい豚骨新旅行社」の社長と社員という設定で、福岡のPR活動を行っている。新幹線の開通で福岡県内にも久留米、筑後船小屋、新大牟田の3つの駅が出来たことから、関西地区と中国地方から、主に筑後地方への集客を目指す。旅行社2社と組んで、「新幹線で九州・福岡に行くばい!」といったツアーを売り出したりもしている。
今回発表されたPRソング「トンコツ音頭」の長さは約2分半で、がめ煮、もつ鍋、明太子、八女茶といった名物料理や、太宰府天満宮などの観光スポットを盛り込んだ。 「麺は細いが心は太い」
と、細麺が特徴の博多ラーメンを連想させる歌詞もある。
「屋台のよか席 とっとーとっ!」
といった、博多弁独特のフレーズも盛り込んだ。
なお、九州から関西圏に対する観光PRは、お隣の熊本県がゆるキャラ「くまモン」を現地で活動させるなど一歩先行しており、10年10月にユーチューブにアップロードされたPRソング「くまモン体操」は、すでに41万回以上再生されている。今回公開された「トンコツ音頭」の動画は3月末まで公開されるが、1か月でどの程度まで再生回数が伸びるか注目される。