中選挙区制ゾンビのように復活? 「議員の質劣化」は「小選挙区のせい」

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「制度よりあなた方自身が駄目なんだよ」

   「議員の質の劣化」に関する「小選挙区制のマイナス面」をみてみると、当選には幅広い支持が必要なため、候補者が「万人受けする主張」ばかりするようになり、「独自の主張をしづらい」状況が生まれ、専門的な政策知識をもつ政治家が育たなくなったと指摘している。

   一方、中選挙区時代は、同じ選挙区で同じ党から複数人が立候補することがあり、派閥の力が強まったり、「同じ政党なのに主張する政策が違う」といったことが起きたりし、問題視されていた。政策本位の選挙にならないため、「ドブ板選挙」という言葉に代表されるように、支持者の個人サービスに力を入れる政治になっていたとの批判があった。

   また、現行制度では「その時々の空気によって結果が大きく左右され」、政治を不安定化しているマイナス面があるとも議連は指摘している。

   これはかつて、中選挙区制が「政権交代が起こりにくい制度だ」と批判されたことの裏返しのようにみえる。

   小選挙区制が「死票が多い」のは確かだ。「5割弱の得票で7割強の議席獲得」などと指摘されている。導入前から問題視されており、当時も議論され、比例代表制と「並立」することで決着した形になっている。

   読売新聞は、2月27日付朝刊の社説で、中選挙区制時代の弊害を指摘した上で、中選挙区復活について「かつての弊害を繰り返すのでは改革に値しない」と断じている。

   ネットのツイッターなどをみると、中選挙区復活については賛否両論あるようだ。ただ、小選挙区制と「政治家の質」を関連付ける政治家発言に対しては、「冗談じゃあ無い。制度よりあなた方自身が駄目なんだよ」(ツイッター)といった声が寄せられていた。

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