東京スカイツリー(墨田区)の開業を目前に控え、関係の施設で働く人たちを募集する採用活動が山場を迎えている。合同で開催する就職説明会はこのところ大にぎわいだ。
スカイツリーは、商業施設などを含めると4000人規模の「雇用創出」になりそう。墨田区のハローワークでは、不況の中で「就職浪人」を強いられていた高校生や大学生にもチャンスがあるのではないかと見ている。
水族館やプラネタリウムも併設
スカイツリーの呼び物はタワーだけではない。足元には東西400メートルに広がる超大型商業施設「東京ソラマチ」ができる。ここで働く人材を求める合同面接会が活況だ。2月20日に開催された第2回の面接会には約70の企業が参加し、1060人の求職者が集まった。これは、企業・求職者ともに先月に行われた第1回目とくらべて約2倍だ。
この後も2回予定されている面接会では、参加企業、求職者数のさらなる増加が見込まれている。
「東京ソラマチ」には、さまざまなファッション専門店や飲食店など約310の店が入る。店舗面積は約5万2千平方メートル。目玉になるのは、120メートルの通路の両側に商店が並ぶ「新・下町商店街」だ。このほか。オリックス不動産が運営する「すみだ水族館」、コニカミノルタのプラネタリウム「天空」などもできる。
東武スカイツリーによれば、「東京ソラマチ」だけで正社員、契約社員、アルバイトすべて含めると約3000人の雇用を想定しているという。