郵便料金返還制度の悪用多発 切手べたべた、セコ過ぎる手口

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職員の平均対応時間88分、業務に支障も

   郵便事業社広報は「違法ではないので、悪用と言っていいのか分からないが、本来の趣旨とは違う使われ方がしている」と話す。そもそも、返還制度は郵便物を送る際、「いくらになるか分からないから、とりあえずたくさん切手を貼っておこう」という人などのためにある。

「切手は通信の対価として使われるもので、換金目的に使うものではありません」

   大量の郵便物を窓口に持ってこられると、職員も大変だ。「切手を1枚ずつ数えないといけませんし、こういうのが多発すると業務に支障が出ます」。1件当たりの対応所用時間が、窓口で平均39分、その後の証拠書類送付、整理などにかかる時間を足すと合計平均88分にもなるという。換金目的でやられたら本当に迷惑だ。

   こうした事態を受け、2月29日、制度が変更された。以後は返金の上限を1000円として、それ以上は切手やはがきで返還する。インターネットに手口が書き込まれていたため、早めに対策を行った、ということだ。

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