週刊文春(2012年3月8日号)が発表した「好きな女子アナ、嫌いな女子アナ」アンケートで、06年の調査開始から4回連続で「好きな女子アナ」首位に君臨していた高島彩アナ(33)が2位に転落した。
オリコン調査の「好きな女性アナウンサーランキング」では5連覇を果たして殿堂入りするなど、高島アナの「不動の1番人気女子アナ」というイメージは強かったが、ここにきて勢力図が変わっているのだろうか。
カトパン、有働、真麻がジャンプアップ
高島アナに代わって今回「好きな女子アナ」1位を獲得したのはフジテレビの加藤綾子アナ(26)だ。1年7か月前の前回調査では25位で、一気に1位の座に上り詰めた。「カトパン」の愛称で親しまれており、現在は「めざましテレビ」にキャスターとして、明石家さんまさんが司会を務めるバラエティー番組「ホンマでっか!?TV」にアシスタントとしてレギュラー出演している。
記事内では「朝の番組にぴったり。さわやかで朝から気分が良くなる」「明るくて可愛くベテランタレントのあしらいが上手で観ていて安心できる。高島彩に匹敵する逸材と思われる」という一般人からの加藤アナの評価が紹介されており、好感度が高くかなり期待されているようである。
首位の座を明け渡したとはいえ高島アナの人気も根強く、加藤アナとはわずか12票差の2位だった。音楽デュオ「ゆず」の北川悠仁さんとの結婚が記憶に新しいが、それも「結婚して円熟味を増している」と高評価につながっている。
そのほか「あさイチ」で積極的に性の話などを取り扱っているNHKの有働由美子アナ(42)が前回14位から5位に、「親の七光り」が疎まれ、「嫌いな女子アナ」常連であるフジテレビの高橋真麻アナ(30)は歌唱力やお笑いへの対応力が認められて圏外から6位にランクインするなど、波乱の結果となっている。
「カトパン人気は長続きしなさそう」
今回のランキング結果について、タレント評論家の今井舞さんに話を聞いてみた。
加藤アナが首位を取った理由は「消去法ではないか」という。「めざましテレビ」は朝早い番組で出演者は夜中の2~3時に起きなければならず、なんとなく「遊んでなさそう」というイメージがある。今のところ目立ったスキャンダルもないし、朝から頑張ってるな、という気持ちで投票した人が多いのではないかという分析だ。
高島アナは自分が投票しなくても誰かが投票するだろうという気持ちと、そろそろ女子アナも世代交代かな、というムードから2位に転落したのではという見方をしている。ただし「カトパン人気」は安定しないだろうと見ている。スキャンダルが出ないのも朝の番組をやっている間だけで、一度ボロが出たらすぐに人気転落するのではないかということだ。高島アナが得た「老若男女に好かれる理想のお嫁さん」という国民的アナウンサーになりそうな雰囲気がまだない、と話してくれた。
有働アナ、高橋アナの人気については「ブッチャケキャラ」が鍵だという。有働アナからは「ヨゴレでもなんでもやる」という覚悟が感じられ、またお嬢様でお高く止まっているという印象が強かった高橋アナは、2011年の「27時間テレビ」で朝から熱唱するという「笑ってくれ」と言わんばかりのパフォーマンスを見せたことから、その心意気を買う人が多かったのでは、とのことだった。
なお、2011年12月に発表されたORICON STYLEの「好きな女性アナウンサーランキング」でも加藤アナは1位を獲得している。高島アナが殿堂入りした後の09年からは毎年首位が交代している。高島アナのような「不動の女王」はいまだ現れていない。
オリコンに続いて週刊文春でもトップを取った加藤アナが、その後継者になれるかどうか。もう少し、様子見が必要なようだ。