大型船に設置が義務づけられている救命艇からヒント
中心になっている国土交通省四国運輸局に話を聞くと、このアイデアは運輸局が船舶の管理を担当している中で、大型船に設置が義務づけられている救命艇からヒントを得た。全員が乗り込むまでに数分しか時間がかからず、しかも、救命艇自体に沈みにくいといったサバイバル機能がついている、ということに注目したという。救命艇に関しては、既存のものを津波対策を施し活用するほか、全く新しい救命艇を開発することも視野にいれているという。
「津波対応型救命艇に関する検討会」が29日に高知市で初めて開かれ、出席者からは、「不特定多数の住民が使うことになるため、乗り込む時や、船内で生活するためのルール作りを徹底すべきだ」とか、「最も有効な設置場所を選択するべきだ」などといった議論が展開されたと言う。国土交通省四国運輸局では、
「検討会が始まったばかりで決定事項はありませんが、設置のための総費用や、救命艇の構造などこの夏までには計画を固めます」
と話している。