韓国で黒人をバカにし差別するバラエティー番組が放送されたとして世界中から非難を浴びている。問題の番組を制作したテレビ局が動画投稿サイト「ユーチューブ」に動画をアップしたことで周知され、バッシングが拡大した。
テレビ局は「ユーチューブ」からこの動画を削除したが、ネット上には番組に対する抗議や動画が次々と出回り、騒ぎは収まっていない。
黒人メイクにスタジオは大爆笑の渦
黒人差別では先ごろ、韓流アイドル「少女時代」にも楽曲を提供している韓国系米国人の女性ソングライターが、ツイッターで「暴言」を連発し騒動になったばかり。このソングライターは
「黒人そのものも最悪ね。無礼で凶暴、バカ…」「黒人がいない世の中になったら、世界は劇的に改善するはず」
などと書き込んだ。批判が高まると謝罪したが
「発言内容自体は後悔していません。ただ、越えてはいけない一線があるのだということに気付きました」
などと付け加えたため、火に油を注ぐことになってしまった。
韓国内で黒人を差別したとされる番組はMBCが2012年1月21日に放送した「セバクィ」で、女性の出演者2人が顔を黒く塗り、口元を強調するメイクで登場した。アニメ「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」のキャラクター「マイコル」のように見えるが、2人の掛け合い、表情、しぐさなどがオーバーアクションで、スタジオは大爆笑に包まれていた。
韓国人たちは異文化に対する理解を持て!
韓国の有力紙「朝鮮日報」の12年2月28日付けの電子版によれば、MBCが17日に「ユーチューブ」にこの動画をアップしてから世界中で「黒人に対する人種差別だ」「言葉を失った」「吐き気がする」などと、強いバッシングに晒されることになった。また、スタジオでこれを見ていた出演者は手を叩いて笑っているだけで、誰も制止しなかったことも非難の対象になったという。
この動画のコメント欄には続々と批判のコメントが寄せられただけでなく、韓国の番組を非難する動画も次々とアップされた。そして、先のソングライターの例や、韓国のアイドルグループ 「Block.B」がタイで行われたインタビューで、タイの大洪水被害に関しバカにするような言動があったことを例に出し
「韓国人たちは異文化に対する理解を持たなければならない」
と主張する人もいたと同紙では紹介している。
問題の動画は「ユーチューブ」から削除されたが、現在は「ニコニコ動画」に転載され見ることが出来る。26日にアップされた動画は10万回以上閲覧されていて、その動画のコメント欄には、韓国語の訳が付いていないため何を言っているのか、何をやっているのかわからないが、スタジオ内のはしゃぎっぷりが異常だ、などという意味のコメントが多く付いている。