SBI証券と楽天証券、GMOクリック証券のインターネット証券3社は2012年3月26日から、「コメ先物」取引の値動きに運用成果が連動する証券化商品の取り扱いを開始する。コメ先物が対象の個人投資家向け金融商品として取り扱われるのは初めて。
比較的少額から元手以上の取引ができるのが特徴で、コメ先物に関心のある個人投資家の需要を取り込む。
販売を始めるのは、コメ先物を一定期間内に売買する権利(オプション)を証券化した「eワラント」という金融商品で、専業のeワラント証券が組成する。3000円から取引が可能で、最大で15倍程度の金額を動かせるがリスクは小さくない。コメの先物価格の上昇時や下落時にそれぞれ利益が出る商品を用意する。
コメ先物は11年8月に、東京穀物商品取引所と関西商品取引所に上場した。72年ぶりに復活したが、市場参加者の裾野が広がらず足元の取引量は低下傾向にある。