「歌だけでなく品格も身に付けよ」と苦言
タイの大洪水では、数百人が亡くなったと報じられている。それだけに、謝罪などがメディアで報じられたものの、ネット上では、タイの人々から「K-POP終了」「人種差別的だ」などと批判が殺到した。タイの大手紙や主要テレビ局も、Block.Bの発言を取り上げ、大騒動になっている。
発言のあったユーチューブ動画は、130万回以上も再生され、高評価が1000人ほどなのに対し、低評価が2万人ほどからされている。
Block.Bは、ゴリラダンスで人気を集めるなど、そのパフォーマンスの自由奔放さが受けていたようだ。報道によると、発表した曲「言ったのか言わなかったのか」は、韓国のテレビ局から低俗な表現だとして放送不適切判定を受け、波紋を呼んだ。また、別の曲「LOL」も、先生や年寄りなどを指す隠語というコンデという俗語が出てくるとして、不適切判定を受けていたという。
朝鮮日報では、2012年2月24日の社説で、Block.Bメンバーに限らず、韓流スターによる軽率な言動が相次いでいると指摘した。ある歌手は「制作費がないときは中国で公演する」と発言し、ある俳優はテレビ番組でフィリピン人の英語発音をマネして、それぞれの国の人々に反感を持たれた。その背景には、拙速な世界進出があり、「歌だけでなく品格も身に付けよ」と苦言を呈している。
また、朝鮮日報によると、Block.B発言を受け、韓国政府も芸能プロに歌手の人格教育に最善を尽くすよう要請すると発表した。これは、韓国が国ぐるみで世界戦略を進めていることを意味するようだ。
なお、Block.Bは、勢いのあるK-POPグループが集まり都内で3月24日に行われるライブイベントには、予定通り参加するという。