過去の発言も、次々にバッシング
ワタミのサイトでも2012年2月21日、自殺した女性社員の勤務状況についてコメントを出した。しかし、ここでも、「当社の認識と異なっておりますので、今回の決定は遺憾」とだけ述べ、認識とどう違うのか具体的な根拠を示さなかった。
渡邉美樹会長は、その後も女性社員についてツイートしたことで、批判を浴びた。学校法人理事長として姉妹校建設のためにバングラデシュを訪れたことに関し、「亡くなった彼女も期待してくれていると信じています」と発言した。これに対し、労災で自殺したとされているのに期待する気になるわけがないなどと反発する声が出ている。
この炎上騒ぎで、渡邉会長の過去の発言も、バッシングに晒されている。
10年8月にビジネス誌で「(ビル8階とか9階で会議中)いますぐ、ここから飛び降りろ!と平気で言う」と社員を叱ることが紹介されたことには、再び批判の目が向けられた。また、自らのブログで12年1月20日、都知事選に出馬したときに「自殺ゼロの社会」を訴えたと書いたことについても、「どの口がそれを言うのか!」などと反論が出た。
渡邉会長は、11年6月15日のツイートで「ワタミは天地神妙に誓ってブラック企業ではありません」と強調しているが、それもバッシングの材料になっているようだ。
ワタミの広報グループに取材すると、担当者は不在などとして、回答は得られなかった。