「小沢無罪」の観測で本格稼動?
また、小沢氏の裁判の動向も政局に影響を及ぼしそうだ。政治資金規正法違反の罪に問われている小沢氏の公判(2月17日)で、小沢氏に不利とされた「元秘書の供述調書」が証拠採用されなかったことを受け、「小沢氏の無罪の可能性が高まった」との観測も流れている。小沢氏が動きを本格化させる環境が整いつつあるというわけだ。
小沢氏の「露出増加」について、政治評論家の浅川博忠氏に聞いてみた。
浅川氏によると、小沢氏の動きは今後、活発化してくる。解散・総選挙になれば民主党が下野する可能性がある中、小沢氏は解散させないよう釘を刺しつつ、9月の民主党代表選での「勝利」や、野党との連携で野田首相を「解散ではなく内閣総辞職」に追い込む戦略を描いている。
一方で、「解散・総選挙対策」として、橋下徹大阪市長人気で国政進出へ向け盛り上がる大阪維新の会との連携、「新たな連立政権」も視野に、さまざまな形で野田政権に揺さぶりをかけていきそうだ。
藤村修官房長官は2月23日の会見で、消費税問題で小沢氏らの理解を得る努力をする考えを示した。「党執行部みんながひとつの方向に向け、今後も議論していく必要がある」などと述べた。