「女性の容姿が劣っている方が安心できる」男性も
次は、都内の「豊満ぽっちゃり専門」風俗店の「ママ」に聞いてみた。
「ウチでは無理。面接で落とします」
と即答が返ってきた。「顔や雰囲気がダメ」なのだそうだ。
他の店なら木嶋被告に「月150万円」が可能かどうかは、「まあ、いろんな好みの客がいるけどね……。う~ん、分かんない」とのことだった。
一方、愛人契約やデートクラブに限らず、「容姿が劣っている人が異性に多額のお金を貢がせるケースは、男女ともある」と指摘するのは、結婚詐欺問題に詳しい河原崎弘弁護士だ。「女性の容姿が劣っている方が安心できる」というタイプの男性もいるからだ。
婚活コンサルティング「リアルラブ」の代表で心理カウンセラーでもある湯田佐恵子さんも「相手のルックスが悪いとかえって安心し、騙されて貢いでしまう人は男女ともにいます」と指摘する。
木嶋被告は2月20日の公判でも、2008年に婚活サイトで知り合った被害者男性のひとり(当時53歳)から、数十万円を何度も受け取ったとし、「(別の交際男性から)それまでにも100万円単位でもらうことが何度もあったので、抵抗はなかった」(時事通信による)と述べた。
木嶋被告は、殺人罪に問われた3事件について、初公判で起訴内容を全面的に否認している。