JALは0.04ポイント差で世界第2位に
ただし、世界第2位に転落したJALの定時到着率は、わずか0.04ポイント差の90.14%。2月2日の決算会見後、大西賢社長(現会長)は、
「10年の実績値は89.90%で、11年の実績のほうが上回っているが、今一歩世界一には手が届かなかった」
と「敗戦の弁」を述べた。
ただしJALは、11年に新設された「キャリア別ネットワーク部門」で、定時到着率86.33%で世界一を獲得している。この部門は、JALやANAといった航空会社本体以外にも、日本トランスオーシャン航空(JTA)やエアーニッポン(ANK)といったグループ会社と、提携先の航空会社の便に「JL」「NH」といった自社の便名を付けて販売する「コードシェア便」の実績を加味した部門だ。
大西氏は表彰式で、
「航空会社にとって、定時性というのは本当に貴重な、お客様から評価いただける基本品質のひとつ。これからも安全運航をしっかり守りながら、お客様に定時性というサービスを提供して、選ばれる航空会社として一歩一歩、歩んでいきたい」
と、定時性の重要性を改めて強調していた。