今春で終了「タレント名鑑」 低視聴率なのに「やめないで」の声殺到

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深夜だったら当たっていた

   ひとつめは、日曜8時が「死の時間帯」であるということ。裏番組にNHKの大河ドラマ「平清盛」や日テレの「世界の果てまでイッテQ」という強い番組があるため、もともと視聴率が取りづらい。2つめは、「視聴者層と時間が合っていない」ということ。いまはテレビを見る層が高齢化し、日曜夜の視聴者は、お父さん世代やお年寄りが多くなった。彼らが見たいのは安心して見られる番組で、過激な内容は受け入れられづらい。「深夜だったら当たっていたと思いますが、日曜8時は厳しいでしょう」

   3つめの理由は「企画の貧困さ」。「田村さんのやりたいことは分かりますが、どれもオリジナリティに乏しいですね。飛び道具を出したつもりでしょうが『水鉄砲』に見えてしまいます。大人の世代の目はごまかせません」

   加えて、「本当にいい番組を作るなら、田村さんだけでなく、台本を練って周りの演者さんもスタッフさんもそれなりの人をそろえなくて、ちゃんとした番組を作らなくてはいけなかった。しかしこの問題は『タレント名鑑』だけに限らず、いまのテレビ界全体に言えることだと思います」と、今のバラエティ界に警鐘を鳴らす。

   ただ、お笑い雑誌の「全方位型お笑いマガジン コメ旬 Vol.3」(キネマ旬報社)では「戦うお笑い番組」という特集を組んでおり、一部のファンの間で評価が高かったのも事実だ。ラストに向けた2月26日の2時間スペシャルで、どう暴れてくれるのか。

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