週明けの2012年2月20日の東京株式市場は一時9549円31銭をつけて、取引時間中としては11年8月4日以来約半年ぶりの水準となった。終値は前週末に比べて100円92銭高の9485円09銭だった。
前週末に米ダウ工業株30種平均が45ドル高の1万2949ドルと、約3年9か月ぶりの高値を付けたことに加えて、アジアでも香港や上海の株式市場が高騰するなどの影響を受けた。
ギリシャの金融支援への期待感や、中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率を引き下げると発表したことが世界的な資金余剰への期待を高め、投資家心理を強気にした。日本株にとっては円相場が対ドル、対ユーロで大幅に下落したことが買いの材料になっている。
トヨタや日産自動車、東芝、ソニー、パナソニック、キヤノンなど主力株、みずほフィナンシャルグループ、野村ホールディングス、第一生命などの金融株や鉄鋼株、総合商社などの上昇が目立った。