山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件で殺人や強姦致死などの罪に問われ、08年の差し戻し控訴審で死刑判決を受けた大月(旧姓・福田)孝行被告(30)の差し戻し上告審判決が2012年2月20日、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)であり、被告側の上告を棄却した。これで、死刑判決を下した差し戻し後の2審・広島高裁での判決が確定する。
犯行当時、大月被告は18歳で、新聞各紙は少年法の趣旨を踏まえて匿名報道を続けてきたが、死刑の確定で事実上社会復帰の可能性がなくなることなどから、いっせいに実名報道に切り換えた。