「結婚式離れ」が進んでいる 主要都市は10年前のほぼ半分

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終身雇用崩れ、上司呼ぶ意識も薄くなる

   サイトを運営しているエン・ジャパンのウエディング事業部の担当者は、その背景には、社会的・経済的な要因があるとみる。

「最近は、家と家とのつながりの伝統や文化が薄れてきています。また、20~30代の人たちは、この経済状況から所得が下がっており、結婚式に価値を見いだせなくなっているのだと思います」

   これまでは、親が式代の一部150~200万円を負担するケースも多かった。しかし、経済状況から親もそんなに支払えなくなっているという。

   ウエディング事業部の担当者は、終身雇用制度も崩壊しつつあり、これからの付き合いを考えて、式に職場の上司を呼ぶという意識も薄くなっているとする。上司を呼びたくないと、海外の式場で親族や親しい友人だけを呼び寄せることも増えているとしている。

   また、晩婚化に伴い、結婚式を恥ずかしがる人もいるほか、バツイチが増えて2度も式を挙げなくていいと考えるケースもあるらしい。再婚の場合は、ご祝儀をもらいづらいというのも理由だという。

   ただ、担当者は、今どきのカップルは、価値があると考えるものにはお金を使うと指摘する。例えば、写真撮影だけのフォトブライダルや会費の安いカジュアルパーティーだ。こんなパーティーなら、参加者にもご祝儀ほどお金を使ってもらわなくても済むメリットがあるそうだ。

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