博多から韓国・釜山往復3500円 期間限定、長崎に行くよりより安い!

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   海外へ行くのも、驚くほど安くなった。韓国の大亜高速海運が2012年2月10日に就航した旅客高速船「ドリーム号」(定員300人、303トン)を使えば、期間限定だが、福岡・博多‐韓国・釜山間が往復3500円だ。

   母港の釜山港を午前に出発し、午後に博多港から折り返す行程を組み、水曜を除き毎日1便を運行。年間約10万人の乗船を見込んでいる。福岡在住の人にとって釜山は、まさにとなり町に出かける感覚だ。

念願の就航「まず、知ってもらいたい」

   これまで対馬(長崎県)‐釜山航路を運航してきた大亜高速海運にとって、博多‐釜山航路の就航は「長年の夢」だった。玄界灘の、3メートルの波にも大きく揺れることなく3時間15分で結ぶ。

   格安の「往復3500円」の設定はその就航を記念したスペシャル価格で、3月末日まで。同社福岡支店は、「念願叶っての就航ということで、感謝の気持ちと、『ドリーム号』をまず知っていただきたいとの思いから(価格を)設定させていただきました」と話している。

   また、「他社がジェット(ガスタービン)エンジンの高速船を航行しているのと比べて、ドリーム号はディーゼルエンジンで動くこともあり、燃料代が安くあがることもあります」とも説明する。

   今のところは1日1便で、日本から行く場合は博多を14時45分発、釜山18時着。復路は釜山9時発、博多12時15分着になるので、韓国に1泊する必要があるが、早くも「ドリーム号+ホテル付き」のツアーを販売する旅行会社もあって、最安値で6900円から販売されている。

   同社福岡支店によると、連日予約が殺到していて、すでに3月末までの週末の搭乗便は満席。「3月は卒業旅行などのニーズがあるのではないか」とみている。

   なお、別途燃油サーチャージが必要。博多で1500円、ターミナル使用料が500円(釜山でも必要)がかかる。

4社が競合、今後は価格競争が勃発か?

   現在、福岡・博多‐釜山航路はJR九州高速船の「ビートル」と韓国・未来高速の「コビー」、カメリアラインの旅客船「ニューかめりあ」の4社が運航していて、年間約30万人が利用する。

   大亜高速海運の参入で、運賃の値下げ競争が激しくなるとの見方がある。JR九州高速船は通常片道1万3000円(大人)。しかし、インターネット予約・クレジットカードでの支払いを利用すれば、「超ビートルスペシャル」が往復1万円(有効期間2泊3日まで)、「ビートルスペシャル」が片道1万円、往復1万5000円でチケットが入手できる。

   大亜高速海運も4月以降の運賃については、「今月中には決めます」としていて、おそらく通常価格で1万3000円程度になりそう。

   一方、国内に目を向けると、博多からJRを利用して出かける場合、熊本や長崎県佐世保まで、乗車券だけで2070円かかり、長崎まで行くと3570円かかる。

   バスでも、博多バスターミナルから長崎バスターミナルまで2500円と、「3500円」ではとても往復できない。九州の観光地も、ヒヤヒヤものだ。

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