花粉シーズン遅めにスタート 関東南部のピークは3月上旬

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長年の花粉の「蓄積」で発症する人も

   昨年より飛散量が減るといっても、安心はできない。環境省では「全国的に例年並みかやや少なくなる」とする一方で、「多くの地域で、花粉症に対し十分な注意が必要なレベル」とも説明している。一方、ウェザーニューズが2011年10月11日の時点で出していた今春の飛散量予測を見ると、東日本から近畿にかけては一昨年の2010年よりも多くなるというのだ。

   ある耳鼻科医に取材すると、たとえ1年前より飛散量が減るとはいえ「一度花粉症にかかった人は発症しやすいので、注意した方がよいでしょう」と話す。

   花粉症は、それまでの生活で体内に蓄積された花粉が「許容量」を超え、突如発症するケースもある。そのため近年では年配の患者も増えているという。昨年より花粉が少ないと聞いて「今年は大丈夫かもしれない」という心理がはたらくかもしれないが、ある程度の量の花粉を浴びれば発症の「スイッチ」が入ってしまい、つらい症状が出てしまうというのだ。2012年も飛散量が「平年並み」との予測もあるので、たとえ健康な人でもマスクを着けるなど予防をするにこしたことはないと耳鼻科医は強調する。

   ツイッターを見ると、「目と鼻がかゆい」「花粉、飛び始めてるな」とのつぶやきが出始めた。季節的にインフルエンザの流行もあり、症状がカゼか花粉症か区別できないという声もあるが、「花粉症の薬をもらいに病院にきた」「飲み薬と点鼻薬もらった」と、来るべき時に備える人も増えている。

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