男性「肥満度」全国ワーストは沖縄県 「健康・長寿」イメージは昔の話 

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心疾患や糖尿病が全国ワーストに近い

   沖縄の男性の肥満と平均寿命の伸びの鈍化は、関係が深そうだ。県の健康増進課は、「元気な高齢者が多い半面、40~60代の死亡率が高い」と説明する。県が発行する「健康おきなわ21」によると、この年代の死因として心疾患や糖尿病が全国ワーストに近い。つまり、働き盛りの男性が「生活習慣病」により命を落とすケースが少なくないようだ。いわゆる「壮年期」の男性の死亡率が高いことにより、長寿の高齢者が多くても結果的に平均寿命を押し下げてしまうのだという。

   太平洋戦争の終結後、沖縄は米軍の占領により肉食文化がいち早く定着した。本土復帰前の1963年には、「日本初」の米国スタイルのファストフード店「A&W」が開店している。戦後に生まれた現在60代以下の人たちは、70代以上の世代と比べて食生活の欧米化が進んだに違いない。

   県では現在、「健康・長寿沖縄の維持継承」「平均寿命の延伸」を目標に健康増進のさまざまな取り組みを実施中だ。2012年7月には中間報告がまとめられる予定で、それに基づいて「今後何をしていくべきか検討することになる」(県健康増進課)という。

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