「解散風」は立ち消えか 「維新の会」怖くて民主も自民もフラつく

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「支持政党なし」は「過去最高」68.2%

   2月15日には、自民党の中堅・若手議員らが谷垣総裁と会い、「民主党の失点続き」の中、自民党支持率が伸び悩んでいることについて、相次いで苦言を呈した。

   16日には森喜朗元首相が、自民党の新ポスターに写った谷垣総裁について、「なんであんなに顔が暗いのか」と痛烈に批判した。

   谷垣禎一総裁は、「消費税増税自体には賛成だが、『マニフェスト違反』の民主党が消費増税を決めるのはけしからん」という論法で民主党を解散に追い込もうとしている。だが、森元首相は、2011年末から消費税増税の与野党協議に応じるべきだとの執行部批判を繰り返しており、谷垣総裁とは立場を異にする。

   不協和音が公然化し始めたことで、党内では「谷垣降ろし」の可能性もささやかれている。

   民主党の方も「挙党態勢で選挙を受けて立つ」という状態ではないようだ。輿石東幹事長が12年2月16日夜、消費税増税に反対する小沢一郎元代表と鳩山由紀夫元首相と意見交換した際、鳩山氏は「このままいったら党が大変になる」と述べた、と毎日新聞などが報じた。消費増税をめぐる党内対立は根深いようだ。

   時事通信が2月16日報じた世論調査によると、政党支持率は自民党12.3%、民主党10.1%だった。いずれも、前月比で数字をやや下げている。維新の会と政策的に近いとされるみんなの党は1.7%。一方、「支持政党なし」は68.2%と、1960年の調査開始以来、最も高い数字となった。

   維新の会は、無党派層を主なターゲットにしている。NHKが2月13日伝えた世論調査では、「維新の会と連携し、政界再編を模索する動き」があることについて、「大いに期待する」25%、「ある程度期待する」43%と、合わせると7割近くが「期待」している。

   2012年中の衆院解散・総選挙はあるのだろうか。衆院議員の任期は2013年8月までだ。

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