大阪・難波を拠点に活動するアイドルグループ・NMB48のCDが「爆売れ」していると話題になっている。
AKB48とSKE48の先輩グループに迫る勢いで人気を伸ばしているNMB48だが、その魅力とはいったい何なのだろうか。
28万枚売り上げで2位氷川きよしに大差
2012年2月8日にNMB48の3枚目のシングル「純情U-19(アンダーナインティーン)」が発売された(店頭には2月7日から並んだ)。収録曲と特典DVDの内容が異なる3タイプの「通常盤」と、DVDは付いていないが収録曲が多く、価格が安い「劇場盤」の4種類あり、通常盤にはさらに初回プレス限定封入特典として全国握手会の参加券とトレーディングカードを付けている。一部店舗ではCD購入者の中から抽選で「NMB48×Pocky!バレンタインオリジナルパッケージ」全種類セットのプレゼントも実施しており、まさに「AKB商法」といった盛り沢山の特典内容だ。
曲は11年10月に発売された前作「オーマイガー!」の元気でかわいい王道アイドルソングという雰囲気とはうって変わって、「男性に誘われるが19歳まで純情を貫きたい」という内容のセクシーな歌詞だ。「鉄のパンツ」というフレーズが印象的で、メロディーも少し大人っぽさが感じられる。
この「純情U-19」が、2月7日付のオリコンCDシングルデイリーランキングで1位を獲得した。推定売り上げ枚数は28万367枚で、2位の「櫻」(氷川きよし)の1万4154枚を大きく引き離している。
これで11年7月に発売されたデビュー曲「絶滅黒髪少女」、「オーマイガー!」と3作連続でチャート1位を獲得した。女性アーティストがデビューから3作連続でシングル首位となるのは1968年のオリコンチャート発表開始以来初で、薬師丸ひろ子と沢尻エリカが打ち立てた2作連続1位の記録を破った。
ちなみに「絶滅黒髪少女」は初日の売り上げが13万1654枚、「オーマイガー!」は17万2474枚で、急激に売り上げを伸ばしていることがわかる。
先輩グループと比較すると、2012年2月発売の「GIVE ME FIVE!」(AKB48)は初日売り上げ約96万7000枚とまだ独走状態だが、12年1月発売の「片想いFinally」(SKE48)は約28万5000枚。NMB48の次回作で「SKE48超え」もありえる勢いだ。