高校側「甲子園では、どこも全校応援」
ネット上で疑問が出ていることについて、石巻工甲子園出場実行委の担当者は、「甲子園では、どこも全校応援をしています。うちの学校は被災しましたので、頑張れと皆さんから応援してもらっています。初めてのことですし、どこまで勝ち進むのか分かりませんので、協賛金は多い方がありがたいと思っています」と話した。
もしお金が余った場合については、「野球関係に使うのではと思いますが、実行委で使い道を考えることになると思います」としている。
多額の出費について、日本高野連の広報担当者は、何人が応援に行くかどんな応援かによって額は変わるとしたうえで、「交通費・滞在費の補助は出ますが、それ以外の応援については、いくらかかるか分かりません。調べたこともありませんし、学校に聞いて下さい。それ以上はノーコメントです」と話した。
高校野球に詳しいスポーツジャーナリストの菅谷齊さんは、こう言う。
「甲子園に出れば、やはりそれだけのお金はかかるでしょうね。1回勝つごとに、1000~2000万円、決勝まで行けば、1億円かかる可能性もあります。公立高校なら、3年連続で出場すれば、お金が持たないぐらいです」
石巻工のケースについては、「そもそも出場校を選ぶ側が、被災地の学校なのでお金が集めにくいということを頭におかないのは、おかしいと思います」と指摘している。