東京都の青少年保護条例改正が根底にある
この論争は7時間以上続いたが、やり取りを読んだ人から結城さんに対し、「売れない漫画家が嫉妬しているようで見苦しい」などといった意見が寄せられ、終結した。でも結城さんは、
「真面目に少年まんが描いてるのに、エロい作品があるから雑誌読んでもらえないのは残念って言う感情がそんなに非常識ですかね?」
と考えを曲げなかった。
私屋さんは16日の昼に「ツイッター」で前日の論争に関し、結城さんが問題にした漫画家は自分のことではないと明言したためバトルは終了した、とした。そして、都の条例改正で、描く内容が制限されてしまった漫画家がたくさん出てしまった、と現状を憂いた。最後に、
「規制されない範囲でできるだけ良いものを描こうとしています。 私も結城先生も同じです」
と報告した。
「コミックハイ!」編集部に話を聞いてみたところ、「ツイッター」上で結城さんと私屋さんの論争があったことは知っていて、
「コミックハイ!を置くかどうかは書店各店のお考えですが、他のメジャーな青年マンガ雑誌と比較しても、マンガの表現はやり過ぎということはなく、同程度だと見ています。特に都条例の改正以降は抵触しないように気を付けていますので、是非楽しんでいただきたいと思っています」
と話している。