お笑いコンビ「オセロ」の中島知子さん(40)が、同居中の占い師にマインドコントロールされている凄まじい実態が徐々に分かってきた。しかも、その原因を突き詰めていかないと再起は難しいというのだ。
体調不良で長期休養中の中島知子さんについて、週刊誌やスポーツ紙などでその異常な生活ぶりが次々に伝えられている。
「警視総監と話」など支離滅裂と報じられる
虚ろな目で寝たまま天井を見つめていた…。この光景は、心配して訪れた友人らが目撃したそうだ。
報道によると、奇妙な共同生活を送っている40代の占い師女性とは、2005年ごろに行きつけの飲食店で知り合い、仕事や私生活の悩みを相談するうちに親しくなった。09年4月ごろから東京都渋谷区の自宅マンションで同居するようになり、7月ごろには激太りした異変ぶりが報じられるようになった。
そして、11年4月から休養に入ったが、12年に入ると、週刊誌報道で、自宅と個人事務所の家賃を約660万円も滞納していることが明るみに。不動産管理会社から次々に訴訟を起こされ、うち個人事務所の裁判では、中島さん側が出廷しなかったため、そのままでは4月にも強制退去させられるとみられている。
滞納についての中島さんの弁明も、かなり奇妙だ。
当初は、引っ越し業者の勘違いを主張したが、その後、自宅が盗難被害に遭い、警察から引っ越してはならないと指示されたというのだ。「盗難被害について警視総監と話をしている」と支離滅裂なことも言っていたという。
中島さんが異常な言動をするようになったのは、占い師にマインドコントロールされているかららしい。
2月15日放送の日テレ系「スッキリ!!」で、こうした問題に詳しいジャーナリストの有田芳生さんが、そのカラクリを明らかにした。
それによると、中島さんは、食べるものから仕事の仕方まで占い師から指示を仰ぐようになって、その指示なくしては何もできなくなった。
「マインドコントロールは、ヤドカリそのもの」
中島知子さんが自宅前に個人事務所を借りたのも、占い師の指示だったという。有田芳生さんによると、事務所になったのは数年たってからで、実際は、占い師の親族を住まわせるのに使っていた。
その後、食べものや旅行などに使うため、中島さんの預金がどんどんなくなっていった。自宅などの家賃が滞納になったのは、預金残高が底をついたためではないかと有田さんは推測する。
占い師が芸能人らをマインドコントロールしたのは、これまでに5、6人おり、生活が行き詰まると次のターゲットに移ることを繰り返していたという。支配された人は精神的にズタズタになってしまうため、訴えることもできないそうだ。こうしたやり方について、有田さんは、ヤドカリそのものだと指摘した。
もっとも、中島さんの親も心配して、占い師の支配から抜け出させようとした。2011年7月には成人に対しては異例の人身保護請求を裁判所に行い、その結果、中島さんはいったん病院に入院した。ところが、退院すると、すぐに占い師との共同生活に戻ってしまった。
占い師に傾いたのは、中島さんが交際タレントとの破局などに悩んでいたことがきっかけとされる。有田さんは、原因があるからマインドコントロールされると指摘し、占い師への依存では悩みは解決しないことを中島さんが理解するよう専門カウンセラーに見てもらうことが必要だとした。
中島さんの問題について、精神科医の和田秀樹さんは、こう語る。
「マインドコントロールされると、脳のプログラムが書き換えられている状態になります。ですから、抜け出すためには、もう一度プログラムを書き直さないといけません。それには、カウンセリング治療の通院が数か月、場合によっては数年もかかるでしょう。確かに、財産がなくなれば関係はなくなると思いますが、それから治療すると人間不信になるなどの副作用が出かねません。日本では、自殺するなどの要件がないと強制入院させられないのですが、周囲が協力してこの問題を早くなんとかしないといけないでしょうね」