石井元館長が「K-1連盟」を新たに設立?
全盛期はゴールデンタイムでの放送権料は推定2億円、大晦日は9億円と言われていたが、ゴールデンタイム枠が減り深夜に移行した。選手に支払うギャラは高額だったが、支払いが滞り1億円近い未払いがあると訴える選手も出た。
2011年3月の大震災も影響した。興行日程が二転三転し、資金調達も滞った。毎年行われているファイナル「K-1 WGP」を中国・南京で11年10月29日に開催するとしていたが、これも中止に追い込まれ、「K-1が消滅」と書き立てるメディアまで出た。
「K-1」はもう無くなってしまったのか。ささやかながら動きはないわけではない。
「K-1」の創始者で興行ライセンスを持つ正道会館宗師の石井和義さんが、11年11月に「国際K-1連盟(FIKA)」を設立すると発表。中国の投資会社の支援を受け香港に拠点を構えるというのだ。石井さんは03年に脱税事件で「K-1」の運営から手を引いたが、FEGの不振によりFEGに与えていた独占興行権を剥奪し、「FIKA」でカムバックし興行を再開させると言う。
公式ホームページにはライト級、ミドル級、ヘビー級の試合を組み、12年4月までには国別代表トーナメントを行うと記載されている。実現すればファンにとって待ちに待った「K-1」の再スタートとなるのだが、その後の経過報告などは何もなく、本当に計画が進んでいるのか何もわかっていない。