家庭用VHSが35年の歴史に幕 DVDに押され、地デジで「とどめ」

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VHSだと地デジ番組をそのまま録画できない

   これに追い打ちをかけたのが、11年7月の地上波テレビのデジタル方式への完全移行(岩手、宮城、福島の3県をのぞく)だ。VHSはアナログ方式で、地デジチューナーで受信した番組を、そのまま録画することはできない。この使い勝手の悪さも、さらなる逆風となり、生産終了のきっかけとなった。

   なお、最後まで日本国内向けに生産が続けられてきたのは、09年発売のDVDとHDDレコーダーとが一体になった「DMR-XP25V」。2012年1~2月版のカタログにも紹介されているものの、★のマークが付いており、「★の商品は在庫切れの場合があります。販売点でご相談ください」の注記が確認できる。これは、すでに生産を終了していることを表している。在庫がなくなり次第、販売は終了だ。ただし、修理用の部品は生産終了後最低8年保管することになっており、当分は修理をしてもらうことができる。

   VHS録再機は、船井電機の子会社「DXアンテナ」が販売を続けているものの、大手メーカーは、すでに国内販売を終了している。また、VHSとの戦いに敗れたソニーの家庭用ベータマックスも、02年に生産を終了している。

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