「若干のミスは避けられない」と弁解
海外でも著名人と同姓同名だったことが影響して、FBに利用停止を受けた人がいる。英大衆紙デイリーメールの電子版「メールオンライン」は、「被害」を受けた2人の女性を紹介した。その氏名はいずれも「ケイト・ミドルトン」さん。2011年4月29日に英ウィリアム王子と結婚した女性と同じ名だ。世間がロイヤルウエディングにわく中、2人のミドルトンさんは突然FBへのアクセスができなくなったという。
2人のうち1人は生まれも育ちも米国で、英王室に嫁いだミドルトンさんと面識があるわけでも、ましてその名を語ろうと企んだわけでもない。ツイッターに「私が偽名を名乗っていると判断されて、FBが使えなくなった」と不満を爆発させた。この2人以外にも英国で2人、豪州で1人のケイト・ミドルトンさんがアカウント停止となったと報じられた。FBは「メールオンライン」に対して、「セキュリティー確保のため、若干のミスはどうしても避けられない」と弁解しているが、あらぬ疑いをかけられた側としてはたまったものではないだろう。
国内でも2011年2月上旬、実名で登録していないとみられるユーザーのアカウントが数多く停止される騒ぎが起きた。規約に基づいて「FBは実名で」を浸透させるためと推測される。だが今回の坂本さんやミドルトンさんに対する停止措置を考えた場合、著名人と同姓同名だからといってすぐに「なりすまし」と断定するのは少々乱暴にも思える。