わが家から国道6号をはさんで広がる住宅地の先に夏井川がある。堤防に出て、ただただ川を眺め、空を仰ぐために散歩する。メタボ対策を兼ねる。昨年の3月こそ中断したものの、今も続く日課だ。
一周ざっと40分。旧国道に沿って商店街と県営住宅団地をかすめ、戸建て住宅地を抜けて国道6号を渡ると、すぐ堤防だ。ここを15分ほど歩いて住宅地に入り、国道を渡って家に戻る。
毎日、"定線観測"をしていると見えることがある。双葉郡から避難して来た人が増えた。わが家(米屋)にそういう人が来る。散歩コース沿いの戸建て空き住宅やアパートがふさがり、双葉郡の人が経営するお好み焼き屋がオープンした。
もう既存のアパートは空きがないのだろう。道路沿いの駐車場で工事が始まったと思ったら、たちまちアパートが建った。各部屋のガラス窓にはすべて「予約済」のステッカーが張られてある(=写真)。
被災家屋の解体と建て替え、そしてアパートの新築と、いわきでは宅建業界が大忙し、なのではないか。住宅に関して言えば、解体と建設が同時進行的に行われている。
道路向かいの家並みの裏に水田がある。一部が埋め立てられ、アパート建築が行われているというので、見に行った。2棟とも「満室御礼」の看板が立っていた。
(タカじい)
タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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