KDDIでもスマホ通信障害 通信量増加との関連はないのか

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KDDIの障害は、「通信ルート変更」で復旧

   KDDI広報部によると、データが集中的に通る設備が大阪にあり、そこが故障したため、影響が全国に広がったという。設備を交換するのではなく、データの経路を別ルートに切り換えて障害を解消したという。具体的に、どのような機器が故障したかについては明らかにしていないが、通信量の増加と障害との因果関係については明確に否定した。また、音声通話に障害は起こっていない。ただし、前出のドコモの障害でも、発生直後は「設備が故障して処理能力が低下した」などと説明されていたこともあり、今回のKDDIの障害についても、トラフィック増加との関係を疑う向きもある。

   携帯各社は、決してトラフィック増加に手をこまぬいている訳でない。例えばNTTドコモの場合、利用者の5%程度が、全体の半分程度のトラフィックを消費しているのが実情で、そのような利用者に対しては、09年秋から速度規制を導入して混雑の緩和をはかっている。それ以外にも、各社では無線LAN(Wifi)の接続スポットを増設して、トラフィックを逃がす(オフロード)対策も行っている。

   ただし、パケット定額制を見直して、従量課金に踏み切ることについては、ソフトバンクモバイルの孫正義社長が

「料金体系も世界中で見直しが進んでいる」

と述べたのが目立つ程度で、ドコモ・KDDIは慎重姿勢だ。

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