「ご自由にどうぞ」「礼儀としていかがか」店側も様々
実際に「飲食店で料理の写真を撮影する」という人に話を聞いてみた。20代の女子学生は「友達とご飯を食べに行った記念として料理の写真を撮る。有名なレストランなどに行った時はSNSに写真を投稿する」という。人物を写さない理由は「自分が写真を撮られるのが苦手だから、友達を撮ることもしない」そうだ。
ほかにも「ブログやFacebookに載せるため」「ダイエットのためなど、ライフログの一環として」という人がいた。マナー違反かどうかは特に意識していないようだった。
飲食店はどう考えているのだろうか。都内のカフェバーで話を聞いたところ、「悪いことだとは思わない」という答えが返ってきた。料理の写真を無断でネット上に公開したり、批判や悪口を書かれたりすることについては「飲食店なので覚悟の上だ」という。「宣伝してほしいとは思っていないけど、写真を撮ったりネットにアップするのはご自由にどうぞと思っている」とのことだった。
観光客が多く訪れる北海道のラーメン店も、どうぞ撮ってくださいというスタンスだ。有料の広告を出していないので、良い口コミも悪い口コミも宣伝になってくれるという。ちなみに「外国人観光客が写真を撮っているのは記憶にない」そうだ。
都内のある喫茶店では「無断で写真を撮る人は多く、それを注意することもしていないが、大人の礼儀としていかがなものかと思っている。一言断ってくれればどうぞと言うのに」と、少々迷惑に思っていそうな口ぶりだった。お店によっていろいろな考え方があるようだ。