台湾で活動している日台ハーフのタレントMakiyoさん(27)が、タクシー運転手を暴行した日本人男性を擁護したとして、台湾国内で非難の声が高まっている。現地メディアでは、対日感情が悪化しているとの指摘も出ている。
Makiyoさんは横浜市出身で、2012年2月3日未明に、東京・六本木でクラブなどを経営する知り合いの日本人男性(34)らと台北市内でタクシーを利用した。
暴行巡り、運転手側と主張に食い違い
現地メディアなどによると、男性はタクシーを降りる際に、運転手男性(55)の言動に腹を立て、殴る蹴るの暴行を加えた。運転手は病院に運ばれ、脳出血とろっ骨骨折の重傷だという。
ほかに台湾人の女性タレント2人もタクシーに同乗しており、4人は、そのままタクシーを乗り換えて宿泊先の高級ホテルに戻った。しかし、別のタクシー運転手が暴行の場面をビデオに撮っており、ホテルまで追跡されて、暴行した日本人男性は傷害の疑いで逮捕された。その後、保釈金約12万円で保釈されたが、出国は制限されている模様だ。
この事件が報じられると、Makiyoさんと男性は4日、弁護士を交えて現地で記者会見を行った。
暴行を受けた運転手側は、Makiyoさんに後部座席でも義務づけられたシートベルトをするように求めたのに拒否され、停車したことに怒った男性に暴行されたと主張している。これに対し、Makiyoさんらは会見で、当時は泥酔状態だったとし、運転手の言葉遣いが悪く、Makiyoさんの胸を触ってきたためだと説明、言い分は食い違っている。
ところが、台湾のネット上などでは、Makiyoさんが暴行した男性を擁護していると批判が相次ぐ騒ぎに。会見時に、左肩を露出させた服を着ていたことも反感をあおったとの見方もある。Makiyoさんは、騒ぎに気づいたのか、翌5日には、病院に足を運んで運転手の家族らに謝罪し、胸を触られたことについても、泥酔して記憶がないと発言を変えた。