米アップルが開発中とされている新型テレビについて、カナダの有力紙「グローブ・アンド・メール」電子版は2012年2月7日、アップルがテレビ事業に関してカナダの大手通信会社2社と交渉中であると報じた。記事では新型テレビを「iTV」という名称で紹介し、多機能情報端末「iPad」を大型化した形状になると伝えている。2011年10月に発売された「アイフォーン（iPhone）4S」に搭載されている音声認識機能を備え、声やジェスチャーでテレビを操作できるようになるとも伝えている。
一方、米投資銀行「ジェブリーズ」のアナリスト、ピーター・ミセク氏も2月6日の投資家向け報告書の中で「iTV」について触れた。米ロサンゼルス・タイムズ電子版などによると、ミセク氏は「iTV」について、動画配信サービス「ユーチューブ」のような機能を持ち、iPhoneやiPadで撮影した動画をテレビ画面で手軽に楽しめるようになると説明した。事業面では、現在米国でiPhoneを販売している携帯電話大手のAT&Tやベライゾンとの提携を視野に入れているのではないかとミセク氏は指摘した。