JAL初号機の引き渡し遅れ、3月に
この機体はボーイング社からJALに引き渡される前のもので、JAL広報部では、
「ボーイング社からの連絡は受けていない。事故は報道で知った」
と寝耳に水の様子だった。
初号機の引き渡しの時期も、少しずつ遅れている。大西賢社長は11年10月時点で「クリスマス休み、年末年始があるので、年を越えることも想定の範囲」と発言していたが、12月の会見では「2月中」と軌道修正。12年2月2日の決算会見では、
「3月には入ってくるだろう。ほぼ毎日のようにボーイングとコンタクトをとっている。期日が徐々に迫ってくる訳で、どういうタイミングで入手できるのかということを、お互いの認識を共通化しながら進めている」
と、さらに3月までずれこむことを明らかにしている。大西社長は、会見では遅れの理由を明らかにしなかったが、広報部では、
「大きな理由はない。1日に行えるテストフライトの回数が限られていることもあり、最終調整で遅れているのかも知れない」
だと説明。また、前出の部品の不具合については
「ボーイング社からは『仮に不具合が見つかったとしても、引き渡しまでには対応できる』と聞いている」
とし、納期には影響しないとみている。