人気犬ジッペイ声帯手術に批判 提供元「出演目的の切除でない」

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「テレビ局は相当なイメージダウン」

   この点については、「ZOO動物プロ」の責任者は、次のように釈明した。

「飼い主は、犬をたくさん飼っていて手が回りませんし、吠え声はコミュニケーションになっているので、しつけは難しい状況でした。飼い主がいないときに、寂しかったり、人が来たりすると吠えてしまうこともあります」

   ほかの犬にも声帯手術をしていることは否定した。「吠える犬をとのオファーが多いので、切除する意味がなく、手術を推奨しているわけではないです」

   動物愛護団体から問い合わせを受けたが、手術は安楽死を避ける方法として有効であることを説明して理解してもらったという。

   ペットの事情に詳しいある獣医師は、取材に対し、病気でもない犬に対する声帯手術について疑問も示す。

「声をちゃんと出せなければ、人間でもストレスがたまりますし、寿命への影響はわかりませんが、犬にも影響があるのではと思います。法に触れる動物虐待にはならないと思いますが、日本では、疑いを持つ一般の人が多くなっていて、最近はほとんど手術がないはずです。ムダ吠えをさせないためには、しつけで済ますのが一般的でしょう。過去に聞いたことがある程度で、今回はまだやっていたのかと驚きました」

   この獣医師は、日テレが声帯手術した犬を出演させたことの影響は大きいとし、「テレビ局は相当なイメージダウンになるでしょうね」と指摘した。

   ある動物愛護団体関係者も、「結果として、手術した犬を出演させた形になったのは、あまり好ましくない」と話す。一方、飼い主が安楽死を避ける手段として手術を選んだことについては、「犬がかわいそうな気もしますが、1つの解決策かもしれませんし、難しい問題です」と言っている。

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