75歳男性の「性の大暴走」が相次いで報道されている。
女子中学3年生(15)に1000円を渡し、わいせつ行為を働き逮捕されたり、16歳の女子高生をホテルに連れ込み売春容疑で逮捕されたりといった具合だ。
女子中学生に1000円渡してわいせつ行為?
兵庫県警が2012年2月2日に、神戸市の無職の75歳男性が児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで逮捕されたと報道された。軽度の発達障害のある中学3年の女子生徒に1000円を渡してわいせつな行為をしたという。本人は容疑を否定しているが、女子中学生は11年6月から11月にかけ老人の自宅に十数回通ったと話していると言う。警察は女子中学生が老人宅に出入りしているという匿名の投書があったため捜査していた。
2011年秋には名古屋市で、自営業の75歳の老人が16歳の女子高生をホテルに連れ込み2万円でみだらな行為をしたとして児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで逮捕されたことが明るみに出た。2人はテレクラで知り合い、ホテルで行為におよんだという。ホテルから帰る際に女子高生が老人の車に財布を置き忘れたことに気付いた老人が、交番に財布を届けて発覚してしまった。老人は女子高生から「19歳と聞いた」として容疑を否認しているそうだ。
海外の75歳では、セックススキャンダルで辞任したイタリアのベルルスコーニ元首相が有名だ。数々の「名言」もあり、例えば「選挙期間中はセックスを断ちます」「イタリアは素敵な女性がたくさんいて、レイプをなくすことは無理」などだ。売春や、乱交パーティーを開いたなどの疑惑が沢山報道され、昨年は17歳少女との売春疑惑が出て2月15日には100万人規模のデモが約230の都市で行われるなどして辞任に追い込まれた。
バイアグラの普及が影響?
日本ではここ数年、全体の犯罪件数は減少しているものの、老人の犯罪は増えている。警察庁が11年9月に発表した「犯罪情勢」の「強制わいせつの年齢別検挙人員」の総数によると、02年が2130件に対し10年は2189件。年齢別では65歳以上が02年は82件で、10年は147件と年々増えている。
なぜ老人の性犯罪が増えているかについて、ネットではいろいろな見方が披露されている。老人を立てず邪魔者扱いする社会的背景が老人を孤独にしてモラルを低下させている、というものや、配偶者と死に別れた後に老人が性を満たす方法がわからない、などという専門家の意見も出ている。また、バイアグラの普及が影響している、などと主張する人もいる。