ロンドン五輪歌手投票との関連指摘も
削除申請者がだれなのかは、まだ分かっていない。しかし、ネット上では、嫌がらせの指摘まで出ている。
それは、海外サイトのアンケートで、初音ミクがロンドン五輪のオープニングで歌ってほしい歌手の1位に選ばれたことに関連しているのではないかというものだ。
このアンケートでは当初、K-POPの歌手が軒並み上位を占めていた。ところが、2012年1月17日に初音ミクが1位に躍り出て、大きな話題になった。2月2日夕現在も、1位をキープしている。
つまり、海外でのミク人気を快く思わない韓国などのネットユーザーが、その妨害を企てようとしたのではないかとの見方だ。もっとも、別の利害関係者ではないかとの指摘もあり、真相は分かっていない。
ネット上では、グーグルが削除要請に次々応じていることに、不満の声も出ている。「誰でも削除申請すれば、ロクに確認もされずにアッサリ削除できるの?」「YOUTUBEって、雑なシステムだったんだな('A`)」…。
もっとも、ミク動画は、作成者らの許諾を得ずに、ユーチューブ英語版などに愛好者が転載した可能性もある。こうした場合には、第三者が申請したとしても、グーグルの判断で削除されることがあるかもしれない。
グーグルの日本法人に取材すると、広報担当者が不在だとして話が聞けなかった。
初音ミク発売元のクリプトン・フューチャー・メディアでは、取材に対し、「弊社でも、ご案内のような事実が発生していることを認識いたしております。現在、情報の収集を行なっております」とコメントしている。