国の負債超過額が初めて、400兆円を突破した。財務省が2012年1月31日に公表した国の資産と負債の状況を示す2010年度の貸借対照表によると、一般会計と特別会計の合計で、負債が資産を417兆8000億円上回る「負債超過」となった。09年度から、45兆2000億円膨らんだ。
リーマン・ショックへの対応や、民主党政権になって新規赤字国債の発行が大幅に増えたことが影響している。また、外貨準備を管理する外国為替資金特別会計が、円高による外貨建て資産の評価損が発生したため、比較可能な1999年度以降で初めて負債超過に転落した。