ツイッター「検閲宣言」に利用者反発 世界中で「利用ボイコット」に発展

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「アラブの春」活動家は怒りをあらわ

   「#TwitterBlackout」のハッシュタグは、ツイッターの利用を中止してボイコットの意志表示をしようという呼びかけだ。日本語や英語で「今日は投稿しない」との書き込みが並ぶ。ほかにもフランス語や韓国語、アラビア語と世界各国から抗議の投稿が寄せられ、中には自分で書いた文の一部をわざと「伏せ字」のようにして、「検閲」を皮肉る利用者もいた。

   ツイッターは、2010年12月以降にチュニジアやエジプト、リビアなどで起きた「アラブの春」と呼ばれる民主化運動で、反体制派が国際社会に情報を発信したり抗議行動への参加を呼び掛けたりした際の重要なツールとして活用された。だが今後、当局側が言論の自由を制限してツイッター側に「圧力」をかければ、「アラブの春」と同様の使い方はできなくなるかもしれない。

   中東の放送局「アルジャジーラ」1月29日の番組には、エジプトの民主化運動に参加した男性が出演した。当時を振り返り、「ツイッターがある意味で自分の命を救ってくれた」と表現。「外出禁止令を破った罪で裁判にかけられるところだった」が、ツイッターのおかげで自分を救い出してくれた人が現れたと話す。デモでケガを負って治療が必要な人、弁護士を探している人など「ツイッターは『誰が何を必要としているか』を伝える手段だった」と説明した。それだけに、今回の措置にこの男性は「人権侵害と同じだ」と怒りをあらわにした。

   ツイッター側は「投稿掲載を保留するケースを極力減らす努力を続けている。世界中の利用者の皆さまに、(投稿上の)規制が最も少ない形でご要望に沿える方法を見つけたいと考えている」と説明する。だが実際に「検閲」を受けた利用者が出始めると、騒ぎは大きくなるかもしれない。

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