「HV技術を示す舞台として、ふさわしいと考えた」
トヨタにとっては、じつに13年ぶりの参戦になるル・マン24時間耐久レースだが、そもそも「ル・マン24時間」は、これまでフランス西部自動車クラブ(ACO)が、このレースを頂点とするル・マンシリーズを欧米・アジアで開催してきた。
それが2011年3月に、モータースポーツの最高峰「F1」などを主催するFIAとACOが、2012年から「FIA世界耐久選手権」(WEC)として開催することで合意。今年から、WECにル・マン24時間が組み込まれることになった。
トヨタは2009年のF1撤退からモータースポーツの舞台から遠のいているが、WECをその復帰の舞台に選んだことについて、同社は「レースを通じて環境技術の先行開発を行い、トヨタのクルマづくりにつなげたい。耐久レースでの燃料効率など、トヨタのHV技術を示す舞台として、ふさわしいと考えた」と話している。
「TOYOTA Racing」チーム代表の木下美明氏は、「HVはトヨタのコア技術で、モータースポーツの舞台でこれを見せることは重要。ラップタイムと燃料効率の両方で高いアドバンテージを発揮できることを証明したい」と語った。