東大「秋入学」で大変革 他大学続々、官庁・企業も巻き込む

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高校卒業から秋入学までの半年間の「使い道」

   歓迎ムードが目立つ「秋入学」だが、課題は山積。なかでも、焦点の一つが高校卒業から9月入学までと、大学卒業から翌年春の就職までの「空白の半年間」の使い道だ。

   秋入学の大学が増えれば、企業は通年採用の体制をつくる必要に迫られる。しかし、これは案外すんなり行くかもしれない。

   最近は、楽天が2010年10月から秋採用を実施。ソニーやイオンが通年採用の体制を整えている。ファーストリテイリングは海外採用に積極的で、同社も通年採用に柔軟に対応している。自動車や電機などの大手メーカーも、すでに海外の大学卒業者を対象に秋採用を実施しており、採用活動への影響について心配はないという。

   むしろ、高校卒業から大学入学までの半年の過ごし方が問題だ。東大は、「ボランティアや海外ホームステイなど多様な経験を積んでもらい、それを評価するプログラムを用意する」としている。

   さらに、秋入学までの期間は外国語や数学などの基礎学力の補習授業に充てて、とにかく「遊ばせない」ようにしようという。

   つまりは、「結局、幼稚園から就職まで9月にしないとうまくない」ということらしい。

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