英文でツイッター、ファンと会話 浜崎あゆみ「英語力」のレベル

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   歌手の浜崎あゆみさんが、離婚後にツイッターで心境を英文で告白した。浜崎さんはこれまでもたびたび英語でつぶやいており、数年前には米CNNのインタビューを受けた際に一部英語でこたえている。

   前夫がオーストリア出身だったため、意志疎通は英語が中心だったと考えられるが、語学力のレベルはどの程度だろうか。

「文法上のミスは多少ありますが、通じるレベル」

   浜崎さんは頻繁にツイッターへ投稿している。「離婚報道」が流れる前は、1月14日に8回、13日には12回投稿しており、中には英文での書き込みもみられる。1月23日には「決して後悔しない。かつてあなたが求めたものだから」という内容を英語でつづり、浜崎さんと思われる女性が波打ち際に駆け寄る写真を合わせて掲載した。

   浜崎さんの英文スタイルには特徴がある。ツイッターには140字と制限があるせいか、「省略語」を使っているケースが多い。例えば「for」は「4」、「because」は「coz」、「by the way」は「btw」といった具合だ。

   国際会議の通訳や翻訳業務を手掛ける人物に、浜崎さんの英文ツイートを見てもらうと、「文法上のミスは多少ありますが、通じるレベル」だという。省略語が多く使われている点を挙げて、英文による書き込みに慣れている様子だとも指摘した。

   会話力はどうか。動画投稿サイト「ユーチューブ」には、浜崎さんが海外各地を訪れた際に、ファンにサインをしながら交流を図る様子を撮影した動画が投稿されている。2010年1月撮影となっている動画では、ロンドンの街頭で気さくにサインに応じる浜崎さんが見られる。何かをのぞきこみながら「ここに『パリス』って書いてあるけど誰かの名前かな」と英語で質問したり、ファンのひと言に「Funny.(面白いね)」と切り返したりと、英会話を楽しんでいる。

   2008年7月に香港を訪れた際の動画を見ると、ホテルの前で車を降りた浜崎さんがまっすぐファンのところに歩み寄り、サインを始める。ペンを走らせようとするがインクが出なかったようで、ファンに「(It) doesn't work.(使えないみたい)」と話しかけた。別の男性から「香港のファンにひと言」と頼まれると、ここも英語で「ハーイ、とっても疲れてるわ」と笑顔で冗談を口にした。

「R」の発音で巻き舌入れすぎ

   2006年には、米CNNの「トーク・アジア」でインタビューに応じた浜崎さん。大半は日本語だが、一部の質問には英語で応じている。

   冒頭シーンで、当時の最新アルバムのタイトル「シークレット」の意味を問われると、「誰でも『シークレット』を持っていますよね。私も、多分あなたも」と英語で説明する浜崎さん。続けて「でも人に話してしまったら『シークレット』じゃなくなるから、教えられません」と話した後、「このアルバムが、みなさんの心にとまるものであってほしい」とまとめた。

   インタビューは長時間に及ぶが、浜崎さんの話す様子が日本語と英語とで変わるのが興味深い。日本語で質問に回答する際は、椅子に深く腰掛け、落ち着いて考えながら口を開いている。これが英語になると、身を乗り出してオーバーアクション気味に身振り手振りを交え、声の抑揚や表情の変化も日本語の時より大きい。

   前出の通訳者も、浜崎さんのインタビューを見て「テンションが高い」印象を受けた。堂々とした態度で積極的に英語の質問にこたえている姿を評価する一方、「日本人で、下手に『アメリカナイズ』された人が英語を話す際にはまりやすいパターンに陥っている」と指摘。具体的には、「R」の発音で必要以上に「巻き舌」を入れているようだ。度が過ぎると、相手が理解しにくくなる恐れがあるという。インタビュアーの質問に対する回答内容がずれている個所もあり、「聴解力は磨く必要あり」とした。

   とはいえ、「ミュージシャンだけあって、会話のリズムがいい。相手に通じるために最も大切なのは、発音よりもリズム」とも強調した。CNNのインタビューから5年以上が経過しており、浜崎さんの英会話力は向上している可能性も高い。

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