お笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが、自身が担当していたバラエティ「クイズ☆タレント名鑑」(TBS系列)の打ち切りに関してコメントした。ぶっ飛んだ内容で根強いファンもいた番組だけに、ショックを受けているという。
2012年1月22日放送された「クイズ☆タレント名鑑SP」の最後、今春の番組改編で「打ち切り」になることが明かされた。
「日本一下世話なクイズ&バラエティ」
これについて同日、番組司会を務める淳さんがツイッターに
「TBクイズ☆タレント名鑑が終わる事のショックからまだ立ち直ってません…これから番組として大きく成長するかどうかの大事な年に打ち切り…残念で仕方ないです…テレビ番組がただただバカバカしい企画をやれてた時代に戻すための布石になる番組だと思ってましたが、終わってしまいます…」
と投稿した。芸能人が自身の出演番組の打ち切りにコメントするのは極めて珍しい。
「クイズ☆タレント名鑑」は2009年8月に深夜の特番として始まり、高視聴率を記録して翌年から日曜20時のゴールデンタイムに進出した。自称「日本一下世話なクイズ&バラエティ」で、松島トモ子さんにライオンのエサやりを依頼してみるといった、人を馬鹿にした企画が毎回行われている。大相撲で八百長騒動があった2011年春には、有名格闘家が相撲で対決する「ガチ相撲トーナメント」を開催し話題になった。
日曜ゴールデンは「難しい時間帯」
多数のレギュラー番組を抱える淳さんもこの番組は特に気に入っているようで、以前のインタビュー記事でも「今のテレビって先の展開が簡単に読めちゃう番組ばかり。でもタレント名鑑は想像をはるかに超えてくる。くだらないことをくだらないまま放送している、とても貴重な存在なんです」と語っていた。
ただ、視聴率を見ると、2012年1月22日の放送は、裏番組のNHKの大河「平清盛」が17.2%(関東地区 ビデオリサーチ調べ)、日テレの「世界の果てまでイッテQ」が15.5%(同)なのに対して「タレント名鑑」は8.5%(同)。これだけだとイマイチな数字の気もするが芸能評論家の肥留間正明さんは「ここは昔から難しい時間帯。下手すりゃ5%でもおかしくないですから、8.5でも健闘していますよ」と見る。
裏番組が強いためTBSとしては「捨て試合」的な時間帯だが、大河ドラマが高齢層、「イッテQ」がファミリー層を取り込む中、「タレント名鑑」は若者層を上手く取り込んだ、と分析する。好調なときは10~11%も記録していた。
「確かに、今打ち切るのはもったいない。番組にテコ入れしてグレードアップさせるべきではなかったのか。別番組にしたとしても、これより高い数字をとるのは結構難しいですよ」
ネットでも「タレント名鑑は視聴率とか関係なく続けるべき」「めちゃくちゃ面白いのに」といった反応が寄せられていたが、淳さんは
「打ち切りは決定しましたが、各方面からのタレント名鑑への賛辞がある事や業界人が注目する番組1位に選ばれた事は、この番組の方向性は間違って無かったと思います。視聴者の皆様にも期待をかけて頂いたのに夢半ばで番組を打ち切る事になった事申し訳なく思います。ありがとう!」「最後までバカ放送頑張ります」
とツイッターに投稿していた。