県内外から2万人以上が参加見込み
福島瑞穂氏が参加を呼びかけた福島県民集会は、県教職員組合などでつくる県平和フォーラムが事務局となり、実行委員会方式で行われる。
県教職員組合によると、集会の目的は、原発中止や事故の影響除去、賠償などの実現だという。呼びかけ人として現在、著名な作家ら7人が名を連ねている。2012年3月11日の集会当日は、県内外から2万人以上が参加する見込みだといい、脱原発宣言を出すほか、郡山市内を30分ほどいくつかのコースに分かれてパレードを行う予定だ。
書記次長は、取材に対し、批判などはまだ聞いていないとし、「あくまでも県民の集会です。震災で亡くなられた方々への黙とうの時間もありますし、騒ぐのが目的ではありません」と理解を求めている。
連動している全国的な運動の「さようなら原発1000万人アクション」のサイト上でも、県民集会の紹介をしているが、そのコメント欄にも批判が相次いでいる。
その実行委員会の連絡先になっている原水爆禁止日本国民会議では、事務局次長が取材にこう答えた。
「うちでは直接的な抗議は来ていません。広島では原爆記念日にいろいろな行動もありますし、福島だけやってはいけないというのはおかしいのでは。当日は黙とうもするわけですし、応援で参加するので問題ないと考えています」
郡山市の原子力災害対策室によると、避難してきた4、5000人の半分ほどが今も仮設住宅で暮らしている。震災で直接亡くなった市民は1人だけだが、県民集会のある球場と道を挟んで向かい側にある市役所展望台にいて建物が崩れて犠牲になったという。
集会が開かれることについては、「当日はいろいろな立場の人がいろいろな活動をするわけですし、市としては特に感想などはコメントしていません」と話している。