国債や社債などの公社債の売買高が2011年に963兆円(短期証券と債券ディーラー部門を除く)と、過去最高になったことがわかった。日本証券業協会の統計をもとに日本経済新聞がまとめ、2012年1月23日に報じた。それによると、11年は前年に比べて111兆円増加し、統計が公表されている1998年以降で最高という。
長期金利の変動幅は小さかったが、投資家がこまめに売買を繰り返して収益を稼いだようだ。
投資家別では大手銀行の売買高が283兆円と、全体の約3割を占めている。海外投資家は156兆円。海外投資家は短期債券(期間1年以下)への投資が多いが、1年超の長期債市場でも存在感を示した。
なお、最近は国内の大手銀行でも短期債券への投資を増やして、リスクを抑える傾向にある。