天然ガス、豆類、宝石、木材など資源が豊富
ミャンマーのインフラは電力だけでなく、道路や港湾が未整備 で、道路の舗装率も11%と低い。さらに電話やインターネットなどの通信回線の質が悪いうえ、ベトナムやカンボジアに比べてコストも高い。「日本 への国際電話が1分当たり2.7ドルかかるなど高額で、駐在員が日本や他国に気軽に電話することができない」(JETRO関係者)という。しかし、これは裏を返せば「インフラ整備の余地が大きく、日本企業が進出するチャンス」とも言える。
さらにミャンマーは天然ガスのほか、豆類、宝石類、木材など資源が豊富だ。現在、ミャンマーは天然ガスをタイや中国、インドに輸出しているが、エネルギー確保の多様化を狙う日本にとって、ミャンマーが魅力的なのは言うまでもない。
一方、ミャンマーが「ポスト・ベトナム」と注目されることに ついて、安い労働力を目当てに現地に進出した日本の縫製メーカーなどの間では「ミャンマーに大手の電機や自動車メーカーが本格的に参入してくると、労働力が足りなくなり、将来的に労働コストの上昇につながるのではないか」との警戒感が早くも出ている。