エドガー賞候補になった東野圭吾 人気シリーズ小説の終了予告???

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これぞ東野流ユーモア

   20日、全国紙の広告や電車の中刷りに、「もうネタ切れ。業界の皆様、御安心ください。もう書きません」という、東野さんの直筆メッセージが載った。2012年1月20日刊行される「歪笑小説」(集英社文庫)の広告の中だ。

   もし本当に「もう書かない」「断筆」というのなら、ファンはもちろん出版界への影響は計り知れない。さっそく今回の広告を出した集英社に聞いてみた。

   まず、問題の新作「歪笑小説」について。これは東野さんの「笑」シリーズのひとつで、これまで「怪笑小説」「毒笑小説」「黒笑小説」を出している。いずれもブラックな笑いがあるユーモア小説。今回の「歪笑小説」は、自作のドラマ化に浮かれる作家や、担当編集者に恋した作家など、出版界の裏話などをネタにしている。

   集英社広報は語る。

「東野さんの直筆のメッセージ『もうネタ切れ。業界の皆様、御安心ください。もう書きません。』は、同シリーズに向けられたジョークだと認識しております」

   つまり、「もう書きません」を「断筆」と読むのはまったくの「誤読」「早トチリ」。「笑」シリーズでは、先の「黒笑小説」でも文壇の裏事情を扱っていたこともあり、「出版界の裏話をブラックに描く」ということについては、「もうネタ切れ」「書きません」というアナウンスだったというわけだ。

   とりあえずは、4月26日に発表されるという「エドガー賞」の朗報を待ちつつ、さらなる新作を期待するのがよさそうだ。

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